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『ぼっち・ざ・ろっく!』の世界を楽しみながら、しっかり上達できる一冊です。
ギターの基礎の基礎から始められる一冊!
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バンドでギターを弾いていると、バッキングギターという言葉をよく聞きます。
でも、自分の役割がわからず、少し不安に感じていませんか。
目立つフレーズやソロに目を奪われがちですが、実はバッキングがバンドの「土台」となる存在です。
リズムやコード、そして他のパートとのコミュニケーションがカギとなります。
バッキングギターとは何か、その基本からリード・リズムギターとの違い、バンドの中での大切な役目、初心者でも挑戦しやすい練習法までわかりやすく解説します。
さらに、上達するためのコツやバンド内で信頼されるコツも紹介します。
読んだ後には、演奏に自信が持てて「もっとバンドが楽しくなる」と思えるはずです。
バッキングギターはバンド全体の骨組みを作る伴奏役です。コードを中心にリズムを敷き、他パートが自由に動ける土台を用意します。
音数は控えめでも影響力は大きいです。安定した和音とグルーヴで楽曲の空気感を決め、主旋律をしっかり引き立てます。
バッキングはドラムとベースをつなぐリズムの接着剤だとよくいわれます。目立たないものの、土台が揺らげば曲全体が崩れてしまうので責任は重大でしょう。
さらにコードの響きをコントロールし、ボーカルのメロディーへ和音の色彩を提供する役割も担います。サウンドの“空白”を埋めすぎないバランス感覚が不可欠です。
まずドラムのキックやスネアが占める低中域と、ボーカルが中心の中高域を避け、ギターは2-5kHz付近にピークが来るようEQで整えてください。
そうすると各パートがマスキングせず、ミックスでも輪郭を保ちやすくなります。
コードを押さえるときは3度と7度を軸にし、残りの音は省略またはテンションで彩ると、音数を減らしつつ和声の芯を立てられます。
鍵は“弾かない勇気”です。響きが軽くなりボーカルが前に出やすくなるでしょう。
刻む位置をベースの8分裏と合わせる、あるいはハイハットの16分後ろに置くなど、意図的にポケットを共有しましょう。
スタジオリハではクリックを止め、アンサンブルの呼吸でグルーヴを磨くと本番でも揺るがない一体感が生まれます。
バンドにツインギター編成が増えるにつれ、「どこまでがバッキングでどこからがリードなのか」と迷う声を耳にします。
実際には明確な線引きより役割分担の意識が鍵です。
上記のとおりバッキングは一歩引いた立場でサウンドを整えますが、間奏で短いオブリガートを差し込むなどリード的アプローチを混ぜても構いません。
要は「歌を邪魔せず曲を厚くする」という指針を守れば、場面に応じて役回りをシームレスに行き来できるでしょう。
結果として各ギターが互いを引き立て、聴き手に立体的なアレンジを届けられます。
ステージ上でスポットライトを浴びるのはボーカルやギターソロですが、観客の体を揺らすのは実は無意識に刻まれるコードストロークだったりします。
バッキングがリズム隊とロックすれば、シンプルな8ビートでも心地よい推進力が生まれ、観客は自然と手拍子を打つものです。
逆にここがブレるとドラムとベースがいくら正確でもグルーヴが散漫になり、曲が走ったり重く感じたりするでしょう。
つまりバッキングは“楽曲の床下”を支える柱のような存在であり、目立たなくても失われた瞬間に欠落を悟られるポジションといえます。
その地味さゆえ初心者はモチベーションを保ちにくいかもしれませんが、「観客を踊らせる主導権は自分にある」と意識すると練習にも張り合いが出るはずです。
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歯切れのよいカッティングから包み込むアルペジオまで、バッキングには多彩な奏法があります。
鍵はリズムとニュアンスです。基礎を固めつつ小さなコツを積み重ねると、バンドのグルーヴが一段と深まります。
カッティングとミュートは右手のノリと左手のブレーキが噛み合う瞬間に輝きます。
まず代表的な奏法を整理し、音のキレと余韻を自在に操れるようにしましょう。
| テクニック | 動作ポイント | 音の特徴 |
|---|---|---|
| ブラッシング | 左手を浮かせて弦に触れる | シャカッと短いノイズ |
| パームミュート | 右手腹でブリッジ付近を押さえる | 低域が締まりタイト |
| チャック | 一瞬左手で完全ミュート | 休符を強調する無音 |
| スカー・カッティング | アップ専用の裏打ち | 軽快で跳ねるリズム |
表を眺めると手の位置と弦の開放度が音色を左右することが見えてきます。
個々の奏法をメトロノーム60BPMで四分裏に当てはめ、キレを損なわず減衰を均等にできれば大きな進歩でしょう。
最後に16分へテンポアップし、同じ粒立ちを維持できるか確認してください。
リズム感は生まれつきと思われがちですが、訓練次第で驚くほど伸びます。
カギは身体で拍を感じる習慣と可視化ツールの活用です。
メトロノームを鳴らしながら足で四分を打ち、手は八分をストロークしてください。
足と手がズレたら即座に止め、テンポを下げてやり直すと効果的です。
慣れたら裏拍で足を踏み、表を手で感じる練習に切り替えてください。
スマホアプリのグリッド表示で16分を視覚化し、クリックなしでも頭で拍を数えます。
ストロークを置いた位置がグリッドと合ったか録音で確認しましょう。
ズレを波形で見れば改善点が一目瞭然です。
演奏しながら「ワンエン・ツーエン」と口に出し、声とピッキングをリンクさせます。
声が走れば手も走るため、録音して客観視することが欠かせません。
声・手・足が三位一体で動けば芯のあるグルーヴが完成するでしょう。
コードはA B C D E F Gの七つの文字で表し、Aがラ、Bがシ、Cがドに対応します。
シャープは「#」、フラットは「♭」を付けて半音上げ下げし、マイナーは小文字m、メジャーセブンスはmaj7などの接尾辞で性質を示すので覚えてください。
各進行はキーCの例ですが、フレットをずらすだけで他のキーへ移調できます。
コツは「コードチャートを丸暗記せず、音の階段をイメージ」することです。
たとえばCをCadd9に変えると空間が広がり、AmをAm7に置き換えると柔らかさが出ます。
テンションは9・11・13と奇数で数え、ドミナントセブンス以外は半音下げない点に注意しましょう。
ベース音を変えるオンコードはC/E → F → Gのように滑らかな低音ラインを描けます。
進行が単調なときはベースだけを半音ずつ動かすとドラマチックに聞こえるでしょう。
コードそのものが決まったらリズムパターンで差別化します。
同じAm7–F–C–Gでも、レゲエの裏打ちと16ビートのファンクでは空気感が真逆になるはずです。
つまり和音 × 拍の組み合わせが無限の表情を生むので、積極的に掛け算してください。
最後に意識してほしいのは耳です。TABを追うより録音を聴き返し、コードネームと響きを一致させると記憶が定着しやすくなります。
字面だけでなく音で覚えることが、応用力を伸ばす最短ルートでしょう。
独学の入り口では「何から手を付けてよいか分からない」と戸惑うものです。
しかし難度より継続を重んじれば、確実に成果へつながります。
まずはコードC・F・Gの8ビートストロークを60BPMで2分間ノーミスで刻んでみてください。
次に16分裏を加え、安定してきたらFをFmaj7へ置き換え、響きの違いを耳で確かめます。
一日15分を30日続けるとストローク角度が一定になり、弦ごとの音量差も小さくなるでしょう。
小さな成功体験を積み重ねることが、バッキング上達の最短ルートです。
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同じフレーズでも、ライブと宅録では求められる音作りが変わります。
ジャンルや編成を観察し、ミックスで埋もれないアレンジを施せば、曲の印象はさらに鮮明になります。
ジャンルが変わればストロークの角度も変わります。
ここでは主要ジャンルのバッキング特性を一目で比べられるように整理しました。
| ジャンル | リズムのノリ | 音色&コード |
|---|---|---|
| Rock | 8分表で直進 | パワーコード+歪み |
| Funk | 16分裏で跳ねる | 9th・13thにワウ |
| Jazz | スウィング3連 | テンションmaj7 |
| Reggae | 2拍4拍裏打ち | クリーン+オフビート |
表を見ると刻む位置と音作りが密接に関係していると分かります。
まずは好きなジャンルを極め、次に横展開すると演奏の引き出しが一気に増えるでしょう。
良いバッキングはメンバー間の会話から生まれます。
楽器を構える前に意思共有ができているか確認しましょう。
譜面共有で迷いが減り、口ドラムでリズム像が瞬時に伝わります。
数字で休符を示すとタイミングが揃いやすくなるはずです。
録音を共有すれば客観視でき、次回リハまでの改善点がクリアになります。
遠慮せずフィードバックを回す習慣こそバンド力を底上げする近道でしょう。
宅録ではミックス段階でバッキングの質が決まると言っても過言ではありません。
配信で埋もれないための録り音戦略を二つの視点でまとめます。
57系マイクをスピーカー中央から指2本外し、ラインはDIでクリーンに取ります。
両者をブレンドすると位相が合いやすく、厚みのあるサウンドに仕上がります。
ソロがなくても存在感が保てるので試してみてください。
90Hz以下をハイパスし、中域を軽くブーストするとコードの輪郭が立ちます。
2kHzのピークをコンプで抑えればカッティングが耳に優しくなるでしょう。
最後にステレオ幅を20%だけ広げ、イヤホンでも奥行きを演出します。
宅録は細部の積み重ねです。小さな一手間が再生リスト入りを左右するので妥協せず磨きましょう。
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つまずきやすいポイントを早めに知ることで成長の遠回りを防げます。
悩みやミスを一つずつ潰し、次の一歩を明確にしましょう。
バッキングを続けていると必ず壁が現れます。上達が頭打ちになる瞬間は誰にでも訪れるものです。
原因を整理すると対処策が見えやすくなるので、よく寄せられる悩みを棚卸ししてみましょう。
リズムの乱れは録音検証の不足が原因です。クリックと自分の波形を重ねるとズレが数値で分かるので早期修正できます。
コードの濁りは押弦が立っていないケースが大半なので、1弦ずつアルペジオチェックを徹底してください。
手首痛はピッキング角度とストラップ長の見直しで改善することが多く、医学的に腱鞘炎の初期兆候が出たら速めに休養しましょう。
音が細いと感じたらEQで200〜400Hzを2dBほど持ち上げ、ピックを厚手(1.0mm以上)に替えると解決しやすいです。
悩みが整理できたら、次は具体的な処方箋を当てはめる段階です。
ここでは頻出ミスを三つに絞り、即効性のある修正手順を提示します。
クリックを裏拍に鳴らすと知覚的ラグが発生し、自然に落ち着いたポケットへ収まります。
スマホのメトロノームで「Accent=3拍目」に設定し、録音を1分ランで回してください。
波形を見てクリックの山と自分のアタックが重なれば合格です。
弦ごとに出力差があると和音が霞むため、ストローク角度を30度→15度へ浅くします。
次に「1フレット後ろ」に指を寄せ、フレット接触面を最小化するとサスティーンが伸びるでしょう。
最後に押弦指を弦と平行ではなく垂直に立てると隣弦ミュートが防げます。
演奏前に10秒ずつ前腕ストレッチを行い、セット間にアイシングを挟んでください。
加えてストラップを肩より10cm高くし、手首の角度を15度以内に収めると負荷が激減します。
痛みが出た日は弾かずに音源分析へ切り替えるのも賢い休息といえるでしょう。
30秒程度の好きな曲を耳コピ→コード進行とストロークをメモ→共通リズムやフィルを抽出→12キーへ移調、の4ステップを“1日1曲”で回す方法がおすすめです。覚えたパターンを自作のクリックループに載せて復習すると、実戦で即使える汎用フレーズとして定着しやすくなります。
自宅ならアンプシミュ&IR対応のオーディオインターフェースとルーパーが最優先です。スマホ用アプリでも代用できますが、足元でワンループ録音→重ね弾きができるとリズム検証の精度が一気に上がり、クリックより実践的な練習が可能になります。
ダブルトラッキングして L/R15〜20%へ軽く振り、各トラックにトランジェントシェーパーでアタックを+10%だけ強調すると、音量を上げずに抜けが出ます。さらに片側へ微小なコーラス(Depth 10〜15%)を掛けるとイヤホンでも奥行きが生まれ、コードが輪郭を保ちやすくなります。
開演直前に深呼吸→心拍と合わせて足で四分を踏む“内クリック”を作り、そのテンポのまま袖でストロークを空振りしておくと、ステージに出ても身体が自然に同速度を維持します。曲間で視線を床(客席でなく)に落として拍を再確認するのも効果的です。
ドラムのスネア裏拍とベースの8分裏を“先に合わせる”考え方がおすすめです。クリックなしで3人だけで8小節ループを録音し、ギターが微妙に遅らせてポケットを作ると全体に“落ち着き”が生まれます。録音を共有してタイムの揺れを数値化するのが上達の近道です。
厚さ1.0〜1.2mmの小型ピック(JazzⅢ系)を“先端3〜4mm”だけ出して親指側へ5度ほど倒し、弦に斜め45度で当てるとサッと抜け、アタックが揃いやすくなります。滑り止めが欲しい場合は裏面に紙医療用テープを貼ると手汗でも保持感が変わりません。
ソロ前4小節でアイコンタクト→右足ステップで“行くよ”を示すのが最も確実です。片方がハイポジションで3度上を弾き、もう片方はローコードのルートを抜くなど周波数帯を住み分けると、入れ替わってもミックスで干渉せず立体的に聴こえます。
👇そんな方は、こちらの記事も参考にしてみてください
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バッキングギターはバンドに欠かせない土台のパートです。
リードやリズムギターとの違いを知れば、演奏がより楽しくなります。
この記事では、初心者にも実践しやすいコツや練習法、ジャンル別アレンジ、よくある悩みの解決策までわかりやすくまとめました。
【要点まとめ】
バッキングギターの基礎から応用まで一通り理解できる内容になっています。
読後には、自信を持って演奏や練習に取り組めるでしょう。
新しい発見や成長のきっかけに役立ててください。