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ギターの世界には、まるで夢のような価格がつくモデルが存在します。
有名なギタリストが歴史的な演奏で使った一本は、オークションで数億円という驚きの値段で落札されることも。一方で、現代最高の技術と希少な木材を使って作られた、新品の高級ギターもたくさんあります。
この記事では、そんな「高額ギター」の世界をランキング形式でご紹介します。
歴史に名を刻む伝説のギターから、いつかは手にしてみたい現行の最高峰モデルまで、その魅力と高額になる理由を小学生にもわかるように解説。この記事を読めば、高額ギターの世界がはっきりと理解でき、ギターへの憧れがさらに深まるはずです。

ひとくちに「高額なギター」と言っても、その価値の基準は一つではありません。
一つは、歴史的な出来事や伝説的なミュージシャンと共にあり、もはや文化財ともいえる価値を持つギター。もう一つは、現代最高の素材と技術を惜しみなく投入して作られた、製品としての最高峰に位置するギターです。
ここでは、まず前者である「歴史的価値」を持つ、とてつもない価格がついたギターの世界をのぞいてみましょう。
「高額ギター」には大きく分けて2つの種類があります。
一つは、カート・コバーンのギターのように、「誰が使ったか」「どんな歴史があるか」というストーリーによって価値が生まれる「歴史的・文化的価値」を持つギター。
これらは一点ものであり、価格はオークションで決まります。
もう一つは、ZEMAITISのギターのように、製品そのものに使われている素材の希少性や、製造にかかる手間と技術によって価格が決まる「製品としての価値」を持つギターです。
こちらは楽器店などで新品として購入が可能。
では、それぞれの高額ギターについて詳しく見ていきましょう。
ギターの中には、その一本が音楽の歴史を動かしたと言われるほど、特別な物語を持つものが存在します。
そうしたギターはオークションに出品されると、世界中のコレクターが注目し、私たちの想像をはるかに超える価格で落札されます。ここでは、その中でも特に有名なTOP4を紹介します。
歴史上、最も高額なギターとして知られているのが、伝説のバンド「Nirvana」のボーカル、カート・コバーンが使用したアコースティックギターです。
1993年に行われた「MTVアンプラグド」のライブで演奏されたこの1959年製「Martin D-18E」は、彼の最後のパフォーマンスの一つとしてあまりにも有名。その歴史的価値から、オークションでは約6億4000万円(601万ドル)という記録的な価格で落札されました。
(出典: Billboard JAPAN)
ピンク・フロイドのギタリスト、デヴィッド・ギルモアが長年愛用した「”The Black Strat”」として知られる黒いストラトキャスターが2位にランクイン。
このギターは『狂気』や『炎〜あなたがここにいてほしい』など、ロック史に残る数々の名盤でメインギターとして使用されました。2019年にチャリティーオークションに出品され、ギターとしては当時史上最高額となる約4億3000万円(397万5000ドル)で落札され、大きな話題となりました。
(出典: MUSIC LIFE CLUB)
The Beatlesのジョン・レノンが愛用した1962年製の「Gibson J-160E」も、高額ギターのランキングには欠かせません。
このギターはビートルズ初期の楽曲制作で広く使われましたが、一度盗難にあい、約50年後に発見されたというドラマチックな経緯も。再発見後、オークションにかけられ、約2億9000万円(241万ドル)で落札されました。
(出典: BBC)
「ギターの神様」ジミ・ヘンドリックスが、1969年のウッドストック・フェスティバルでアメリカ国歌を演奏した際に使用した白いストラトキャスターです。
この「”Izabella”」という愛称で知られるギターは、ロックの歴史における象徴的な一本。マイクロソフトの共同創業者ポール・アレンによって購入され、その価格は推定200万ドル(当時のレートで約2億2000万円以上)とされています。
(出典: gottarocks)
歴史的なギターだけでなく、現在楽器店などで新品として購入できるギターの中にも、非常に高価なモデルは存在します。
例えば、芸術的な装飾で知られる「ZEMAITIS」の「THE PORTRAIT PF-UW2H」というモデルは、ボディトップに美しいパールの装飾が施されており、価格は1,680,000円(税込)にもなります。
また、アイルランドのギターブランド「Lowden Guitars」の「F-50 HR/SS」は、最高級の木材を使い、熟練の職人が手作業で作り上げるアコースティックギターで、1,280,000円(税込)で販売。まさに「弾く芸術品」。最高の音と美しさを求めるギタリストにとって、究極の目標となる一本です。
自宅で手軽にギターが上手くなりたいなら

ここからは、現在市場で新品として購入することが可能な高額ギターを、具体的なモデル名と共に見ていきましょう。
エレキギター、アコースティックギター、そしてクラシックギターという3つのジャンルに分けて、それぞれの最高峰に位置するモデルをランキング形式で紹介します。
それぞれのギターが持つ個性や特徴を知ることで、価格の理由やその魅力がより深く理解できるはずです。
エレキギターの世界では、デザイン、サウンド、演奏性のすべてにおいて最高を追求したモデルが数多く存在します。
ここでは、多くのギタリストが一度は手にしたいと夢見る、珠玉のハイエンドモデルを5本厳選して紹介します。
| モデル名 | メーカー | 価格(税込) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| THE PORTRAIT PF-UW2H | ZEMAITIS | ¥1,680,000 | 芸術的なパールフロントの装飾 |
| Slab Standard | RS GUITARWORKS | ¥598,000 | テレキャスターとSGの融合した独特なデザイン |
| G6136TG Players Edition Falcon White | GRETSCH | ¥528,000 | 「世界で一番美しい」と称される純白のボディ |
| 620 JG(Jetglo) | RICKENBACKER | ¥462,000 | 個性的な「R」シェイプのテールピース |
| Les Paul Standard ’50s | Gibson | 約¥300,000 | 王道のロックサウンドを生み出す定番モデル |
これらのギターは、単に高価なだけでなく、それぞれが唯一無二の個性とストーリーを持っています。特に注目のモデルを詳しく見ていきましょう。
ZEMAITISのギターは、その美しい装飾から「まるで芸術品」と評されます。
特にボディトップをパール(白蝶貝)で埋め尽くしたモデルは圧巻の存在感。見た目だけでなく、50年間も寝かせたホンジュラスマホガニーといった希少な木材を贅沢に使用しており、サウンドも一級品です。まさに、音を奏でる宝石と言えるでしょう。
「世界で一番美しいギター」との呼び声も高いのが、GRETSCHのホワイトファルコンです。
純白のボディにゴールドパーツが輝き、ステージ映えは抜群。ボディ内部が空洞になっているフルアコ構造から生まれる、力強くも甘い独特のトーンは、多くのジャズやロックのギタリストを魅了してきました。スーツを着て弾きたくなるような、気品あふれる一本。
RS GUITARWORKSは、アメリカの工房で手作業でギターを製作するハンドメイドブランド。
東京事変の長岡亮介氏が使用していることでも有名です。テレキャスターとSGという異なる二つのギターを融合させたようなルックスは非常に個性的。見た目だけでなく、その独特な構造から生まれるサウンドもまた、他のどのギターとも違う魅力を持っています。
アコースティックギターは、木材の組み合わせやボディの形で音色が大きく変わる、非常に奥が深い楽器です。
最高級のモデルは、厳選され尽くした木材を使い、熟練の職人が時間をかけて丁寧に作り上げます。その鳴りは、まさに至高。ここでは、そんなアコギの最高峰モデルを5本紹介します。
| モデル名 | メーカー | 価格(税込) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| F-50 HR/SS | Lowden Guitars | ¥1,280,000 | アイルランド発、最高峰50シリーズ |
| SJ-200 Standard | Gibson | 約¥700,000 | 「キング・オブ・フラットトップ」の異名 |
| 814ce | Taylor | 約¥600,000 | 独自のV-Classブレーシング搭載 |
| LL56 Custom | YAMAHA | 約¥600,000 | ヤマハの技術の粋を集めたフラッグシップ |
| D-28 | Martin | 約¥400,000 | 1931年から続くアコギの「王道」モデル |
アコギの王道Martinから、現代的な技術を取り入れたTaylorまで、個性豊かなモデルが揃いました。
少し意外かもしれませんが、アコースティックギターの世界で「王道」や「スタンダード」と呼ばれるのが、このMartin D-28です。
1931年に誕生して以来、そのバランスの取れた豊かなサウンドは、フォーク、カントリー、ロックなど、あらゆるジャンルの音楽で愛されてきました。多くのギタリストが「最後はD-28に戻る」と言うほど、基準となる一本です。
Gibsonのアコースティックギターの中で最大のボディサイズを誇り、「キング・オブ・フラットトップ」の異名を持つのがSJ-200。
その大きなボディから生み出されるサウンドは、非常にパワフルで豊か。コードをかき鳴らせば迫力満点、優しく弾けば深みのある音色を奏でます。エルヴィス・プレスリーも愛用したという、まさに王者の風格を持つギターです。
Lowdenはアイルランドのギターブランドで、少数精鋭の職人たちが手作業でギターを製作しています。
その中でも最高峰の50シリーズは、ホンジュラスローズウッドといった超高級材を使用。圧倒的な音量と、一音一音がきれいに分離して聞こえるバランスの良さが特徴で、フィンガーピッキングを多用するギタリストから絶大な支持を得ています。
ナイロン弦を使用し、指で直接弦を弾いて繊細な音色を奏でるクラシックギター。
その最高峰モデルは、代々受け継がれてきた伝統的な製法と、製作者の感性が見事に融合した、まさに芸術品と呼ぶにふさわしい逸品ばかりです。ここでは、世界的に評価の高い3つのモデルを紹介します。
実は、クラシックギターの世界は、エレキやアコギ以上に製作者個人の名前がブランドとして確立しています。
一本一本が職人の魂が込められた作品であり、同じモデルでも微妙な個体差があるのも魅力の一つ。価格もさることながら、その背景にある歴史や哲学に触れるのも、クラシックギターの楽しみ方と言えるでしょう。
海外の有名ブランドに目が行きがちですが、日本のギターメーカーも世界に誇る高い技術力を持っています。
品質の高さとコストパフォーマンスに優れ、国内外の多くのプロミュージシャンから信頼を得ているのです。ここでは、特に有名な日本のギターメーカーを3つ紹介します。
YAMAHA(ヤマハ)は、誰もが知る総合楽器メーカー。初心者向けモデルから、プロが使用するカスタムモデル「LL56 Custom ARE」(約60万円)のような超高級ギターまで、幅広いラインナップを製造しています。長年培ってきた音響技術が、その品質を支えています。
Ibanez(アイバニーズ)は、特に海外のロックやメタルギタリストから絶大な支持を得ているブランド。薄いネックや独特なボディ形状など、テクニカルな演奏をサポートする工夫が随所に施されています。最高峰のj.customシリーズは、まさに日本の職人技の結晶です。
そして、フジゲン。国内外の有名ブランドのOEM生産(他社ブランドの製品を製造すること)を手がけてきた老舗で、その技術力は世界トップクラス。自社ブランド「FgN」では、その技術を惜しみなく投入した高品質なギターを、比較的リーズナブルな価格で提供しています。


自宅で手軽にギターが上手くなりたいなら

ここまで様々な高額ギターを見てきましたが、「そもそも、なぜギターはこんなにも価格に差が出るのだろう?」と疑問に思った人もいるかもしれません。
ギターの価格は、いくつかの要素が複雑に絡み合って決まります。その理由を知ることで、ランキングに登場したギターの価値が、より深く理解できるはずです。
ギターの価格を決定する最も大きな要因の一つが、ボディやネックに使われる木材、通称「トーンウッド」です。
特に、「ハカランダ」とも呼ばれるブラジリアン・ローズウッドは、その美しい木目と優れた音響特性から最高級の木材とされていますが、現在はワシントン条約で厳しく取引が制限されており、非常に入手困難。そのため、ハカランダを使用したヴィンテージギターや一部の高級モデルは、驚くほど高価になります。
他にも、美しい杢(もく)を持つフレイムメイプルやキルテッドメイプル、ZEMAITISでも使われていたホンジュラスマホガニーなど、希少で質の高い木材を使うほど、ギターの価格は上がっていくのです。
ギター作りには、機械による大量生産と、職人が手作業で一本一本作り上げるハンドメイドがあります。
当然ながら、ハンドメイドのギターは製造に時間と手間がかかるため、価格は高くなります。木材の微調整や、貝殻を埋め込むインレイという装飾など、熟練の職人でなければできない細やかな作業が、ギターに特別な価値を与えるのです。
また、GibsonやFender、Martinといった老舗ブランドが持つ歴史そのものも、価格に影響します。
これらのブランドは、長年にわたって音楽の歴史と共に歩み、数々の名器を生み出してきました。そのブランド名が持つ信頼と安心感、それこそが価値なのです。
やはり、有名なギタリストが使ったという事実は、ギターの価値を大きく引き上げます。
カート・コバーンのギターがその最たる例。彼がそのギターで歴史的なパフォーマンスをしたというストーリーが、ギターに唯一無二の価値を与えました。
また、ギタリスト本人が使った実物でなくても、そのギタリストと同じ仕様で作られた「シグネチャーモデル」は、通常のモデルよりも高価になる傾向があります。
憧れのアーティストと同じギターを持ちたいというファンの気持ちが、その価値を支えている。これもまた事実です。
「数が少ないものに価値が生まれる」という原則は、ギターの世界でも同じです。
ギターメーカーが創業記念などで発売する数量限定のモデルや、特定の期間しか製造されなかったモデルは、希少価値から高値で取引されます。
また、製造から数十年が経過した「ヴィンテージギター」も、その希少性から価格が高騰することがあります。特に、1950年代から60年代にかけて作られたGibsonやFenderのギターは、現代のギターにはない独特のサウンドを持つとされ、多くのコレクターやミュージシャンが探し求めています。状態が良いものであれば、数千万円の値がつくことも珍しくありません。
自宅で手軽にギターが上手くなりたいなら

高額なギターの世界を知ると、同時にいくつかの素朴な疑問も湧いてくるかもしれません。
「初心者がいきなり高いギターを買ってもいいの?」「安いギターと何が違うの?」など、ここでは、そうした疑問にQ&A形式で答えていきます。
購入を考えている人はもちろん、ギターに興味を持ち始めたばかりの人にも役立つ情報です。
結論から言うと、初心者が最初に高級ギターを選ぶのは「大いにアリ」です。
もちろん、価格が高いので慎重になるべきですが、メリットもたくさんあります。高品質なギターは作りがしっかりしているため、チューニングが安定しやすく、ネックも握りやすいため、単純に弾きやすいです。弾きやすいギターは練習が楽しくなり、上達のスピードを早めてくれる可能性があります。
また、良い音に最初から触れることで、耳が育つという効果も期待できます。何より、「こんなに高いギターを買ったんだから頑張ろう」というモチベーションに繋がるのが最大のメリットかもしれません。
ただし、傷をつけないように管理に気を使う必要があったり、メンテナンスにも費用がかかったりする点はデメリットと言えるでしょう。
高価なギターと安価なギターの違いは、一言で言えば「あらゆる部分の品質」です。
具体的には、以下のような点で大きな差が現れます。
もちろん、安いギターが悪いというわけではありません。しかし、高価なギターには、その価格に見合うだけの理由と価値が確かに存在するのです。
「もしかして、自分の持っているギターも価値があるかも?」そう思った人もいるかもしれません。
自宅にあるギターの価値を調べるには、いくつかの方法があります。
最も手軽なのは、インターネットのオークションサイトや中古楽器店のウェブサイトで、同じメーカー、同じモデルのギターがいくらで取引されているか調べることです。このとき、年式や状態も考慮すると、より正確な相場がわかります。
より詳しく知りたい場合は、楽器店に直接持ち込んで査定してもらうのが確実です。プロの目で見てもらうことで、自分では気づかなかった価値が発見できるかもしれません。特に、親から譲り受けた古いギターなどは、思わぬヴィンテージ品である可能性も。一度調べてみる価値は十分にあります。
自宅で手軽にギターが上手くなりたいなら
この記事では、歴史に名を刻む伝説的な一本から、現在購入可能な最高峰のモデルまで、「ギター高額ランキング」をテーマに、その奥深い世界を探ってきました。
数億円という天文学的な価格のギターもあれば、頑張ればいつかは手が届くかもしれない数十万円の憧れのギターもあり、その価値の基準も様々であることがお分かりいただけたかと思います。
ギターは単なる楽器ではなく、時には芸術品であり、時には歴史の証人にもなる特別な存在です。今回のランキングを参考に、自分にとっての「最高のギター」とは何かを考えてみるのも楽しいかもしれません。