Bacchus(バッカス)のギターを調べていて、「やめとけ」「ダサい」といった言葉が目に入ると、買っていいブランドなのか少し不安になります。
特に初めてギターを買う場合は、安さに惹かれて選んで失敗しないかも気になるところです。
実際のところ、Bacchusは「安いけれど微妙なギター」と一括りにできるブランドではありません。
エントリー向けのUniverse Seriesから、Global Series、国内で展開されるUnique Series、飛鳥ファクトリーで製作されるHandmade Seriesまで価格帯にかなり幅があります。
購入者のレビューを見ても、
- 価格を考えると作りや弾きやすさはかなり良い
- Universe Seriesにはパーツや細部で価格相応と感じる部分もある
- 上位シリーズまで含めると「安ギターのブランド」というイメージとはかなり違う
- FenderやGibsonそのものに憧れている人は、安さだけでBacchusを選ぶと後悔する可能性がある
というのが実態に近そうです。
「Bacchusだから良い・悪い」ではなく、どのシリーズを、いくらで買うのかまで見た方が判断しやすくなります。
Bacchusギターの評判は実際どうなのか
まずはメーカー側の説明ではなく、実際にBacchusを購入・使用した人のレビューから見てみます。
| モデル | シリーズ | 評価されていた点 | 気になった点 |
|---|---|---|---|
| BST-2-RSM/M | Universe | 木工部分、軽さ、SSHの使いやすさ | フレットやブリッジに手を入れた例あり |
| BTE-2-RSM/M | Universe | 価格、ネックの安定感、木工・塗装 | 初期調整や弦などに気になる部分 |
| BTE-ASH25 WRS/M | Global | ネック、弾きやすさ、仕上がり | 音はSquierの方が好みだったという評価 |
もちろん3本だけでBacchus全体の品質を決めることはできません。
ただ、「安いのに全部完璧」という評価でも、「安いから使えない」という評価でもないことは見えてきます。
良い評判|価格に対する作りや弾きやすさ
Universe SeriesのBST-2-RSM/Mを購入したレビューでは、木工部分や軽さ、SSHピックアップの使いやすさなどが評価されています。
BTE-2-RSM/Mを半年使ったレビューでも、購入価格を考えたときの品質に加え、ネックの安定感や木工・塗装について好意的な感想がありました。
Global SeriesのBTE-ASH25 WRS/Mについては、ネックの状態や弾きやすさなどを高く評価するレビューもあります。
つまりBacchusの良い評判で目立つのは、単純な「安さ」よりも払った金額に対してギターとしての作りがしっかりしていることです。
参考:
BST-2-RSM/Mの実機レビュー
BTE-2-RSM/Mを半年使用したレビュー
BTE-ASH25 WRS/Mの実機レビュー
悪い評判|パーツや音には価格帯による差もある
悪い部分がないわけではありません。
BST-2-RSM/Mのレビューではフレット処理やブリッジ周辺に手を加えた例があり、BTE-2-RSM/Mでも購入後にピックアップの高さや弦を調整・交換したという例があります。
ただし、ここで注意したいのはUniverse Seriesの個体に対する評価を、そのままBacchus全体の評価にしないこと。
数万円クラスと上位シリーズでは、そもそも価格も仕様も違います。
低価格モデルに高価格帯と同じパーツや仕上げを求めれば不満は出やすくなりますが、「多少価格相応の部分はあっても普通に使える」という評価なら意味はまったく違います。
「Bacchusはやめとけ」と言われる3つの理由
低価格モデルに上位機と同じ品質を期待すると不満が出やすい
Bacchus公式はUniverse Seriesをエントリークラスに位置づけています。
現在のラインナップにはローステッドメイプルを採用したモデルやステンレスフレットを採用したDXモデルなどもあり、スペック表だけを見るとかなり豪華です。
とはいえ、販売価格を抑えたモデルであることに変わりはありません。
ペグやブリッジ、ピックアップ、細かな仕上げまで高価格帯と同じものを求めるのは無理があります。
「安いのに価格以上の部分がある」と「高級ギターと同じ」は別の話です。
この区別さえしておけば、「思っていたほど高級感がなかった」という失敗はかなり避けられます。
シリーズを分けずにBacchus全体を評価されやすい
Bacchusについて調べていて分かりにくいのがここです。
Universe Seriesを触った人とGlobal Series、国産モデルを触った人では、同じBacchusについて話していても前提が違います。
たとえば公式では、Universe Seriesをエントリークラス、Global SeriesをHandmadeの仕様を求めやすい価格帯へ落とし込んだ定番ラインと位置づけています。
さらに国内製作のモデルも存在します。
そのため、
安いBacchusを弾いたら微妙だった
→ Bacchusは全部微妙
とも、
上位Bacchusの作りが良かった
→ 一番安いモデルも同じ品質
とも言えません。
中古を含めると過去のシリーズも混ざるため、評判を見るときはシリーズ名と型番まで確認するのが基本です。
FenderやGibsonなど本命ブランドがある人には合わないことも
ギター選びでは、コストパフォーマンスだけで決められない部分もあります。
本当はFenderが欲しいのに、「Bacchusの方が安くて評判がいいから」と妥協して買った場合、数か月後にFenderが欲しくなるかもしれません。
これはBacchusの品質とは無関係です。
ブランドのロゴや歴史を含めて所有したい人と、ブランド名より仕様や弾きやすさを重視する人では、最初から選び方が違います。
憧れのブランドが明確なら、価格だけを理由に無理にBacchusへ変更しない方が後悔しにくいでしょう。
Bacchusのギターはダサい?
「安い初心者向け」というイメージと実際のラインナップは違う
「Bacchusはダサい」という評価については、品質とブランドイメージを分けて考えた方がいいです。
Universe Seriesの手頃なモデルを楽器店や通販でよく見かけるため、「初心者向けの安いブランド」という印象を持っている人はいるかもしれません。
しかしBacchusは1994年にスタートし、長野県松本市の飛鳥ファクトリーで製作されるHandmade Seriesを含めて展開しているブランドです。
Bacchus公式のラインナップを見ると、エントリーモデルだけのブランドではないことが分かります。
結局のところ「ダサい」はスペックで判定できるものではありません。
ギターは弾いていない時間も部屋で目に入るので、自分が見て弾きたくなるかどうかの方が重要です。
Bacchusを使用しているアーティストもいる
「初心者しか使わないブランドなのでは」と思っているなら、それも現在の公式情報とは一致しません。
ディバイザーのアーティスト一覧には、H.J.Freaksやちいぱんなど、Bacchus Guitarsを使用するアーティストが掲載されています。(Bacchusの使用アーティスト公式一覧)
もちろん、プロが使っているから自分にも合うとは限りません。
ただ、「Bacchusを使っているだけで初心者っぽい」「プロは使わない」と決めつける根拠にはならないでしょう。
Universe Seriesの評判は?Bacchusはシリーズでかなり違う
Universe Seriesはエントリークラス
Bacchusの中でも通販で見かける機会が多いのがUniverse Seriesです。
公式でもエントリークラスとされており、BTEやBSTなど手に取りやすいモデルが多数あります。
2026年にも新仕様・新色が追加されており、BTE-1-RSMやBST-2-RSM系は現在も展開が続く定番モデルです。
初めての一本なら有力候補ですが、レビューでも分かるように個体やモデルによっては調整が必要になることがあります。
通販で買う場合は本体価格だけでなく、出荷前の検品・調整や購入後の対応を含めて販売店を選ぶのも一つの方法です。
Global・Japan Tune-up・Unique・Handmadeとの違い
Bacchusの評判を見るときに押さえておきたいシリーズを整理すると、こんな違いがあります。
| シリーズ | 公式での位置づけ・特徴 |
|---|---|
| Universe Series | 熟練職人の監修によるエントリークラス |
| Global Series | Handmadeの仕様を求めやすい価格帯へ落とし込んだ定番ライン |
| Japan Tune-up Series | 職人による調整・セットアップを重視したライン |
| Unique Series | 2025年に始動した国産シリーズ |
| Handmade Series | 長野県松本市・飛鳥ファクトリーで製作される最上位ライン |
なお、Japan Tune-up SeriesはBacchusの現行シリーズですが、現在の公式商品案内ではベースの商品一覧へつながっています。
ギターを探している人が「Bacchusはどれも同じ」と考えてしまうと、こうしたシリーズ差を全部無視することになります。
製造国についても古い記事だけで判断せず、購入する型番の商品情報で確認した方が確実です。
シリーズごとのモデルや予算まで比較したい場合は、Bacchusのおすすめモデルと選び方で詳しく整理しています。
レスポール・テレキャスター・SGタイプの評価も確認
BacchusはST・TL系だけでなく、これまでさまざまなボディタイプを展開してきました。
ただし、生産終了モデルも多いため、昔のレビューを見てそのまま現行商品だと思わないように注意が必要です。
Bacchusのレスポールタイプの評価
Bacchusでは過去にBLP-FMH/Rなど、レスポールタイプを探している人の候補になるモデルがUniverse Seriesで販売されていました。
セットネック構造や2ハムバッカーなど、このタイプらしい仕様を低価格帯で選べることから注目されたモデルです。
ただ、BLP-FMH/Rは現在、生産終了モデルとして扱われている販売情報もあります。新品在庫が残っていても、継続生産されている定番品とは分けて考えた方がいいでしょう。
一方、現在のBacchusには国産Unique Seriesの「DUKE」があります。
「Bacchusでセットネック・アーチトップ系のギターが欲しい」という場合、過去のBLPだけでなく現在のDUKEまで含めて探した方が選択肢を把握しやすくなります。
Bacchusのテレキャスタータイプの評価
現在、比較的選びやすいのがBTE系です。
Universe Seriesだけでも、シングルコイルを2基搭載するBTE-1-RSM系のほか、P-90タイプのピックアップを組み合わせたBTE-2-RSM系、ハムバッカーを搭載したモデルなど仕様に幅があります。
そのため「Bacchusのテレキャスタータイプの評価」を見るときも、BTEという名前だけでは不十分。
欲しい音やピックアップ構成まで確認した方が失敗しにくくなります。
定番に近い構成から選ぶならBTE-1-RSM/M、少し違った音の選択肢も欲しいならBTE-2-RSM系など、型番を分けて考えると分かりやすいでしょう。
BacchusのSGタイプの評価
SGタイプについて検索すると「BSG」という過去のBacchus製品が見つかります。
ただし、ディバイザー自身が2026年公開の特集内でBSGを現在のラインナップにはないモデルとして紹介しています。
そのため、BSGのレビューを読んで新品の現行モデルを探し続けても見つけにくいのは当然です。
BSGが欲しい場合は現行Bacchusのおすすめモデルを探すのではなく、中古市場から状態の良い個体を探すことになります。
サウンドハウスにBacchusはない?現在の検索結果を確認
「サウンドハウス バッカス ない」という検索もされていますが、ここは少しややこしいです。
2026年8月現在、サウンドハウスで「BACCHUS バッカス」と検索すると検索結果自体は表示されます。
しかし、表示される商品の中にはBacchus本体ではなく、商品説明やレビューなどに「Bacchus」という文字が含まれている別ブランドの商品も混ざっています。(サウンドハウスの現在の検索結果)
つまり、検索結果が出ることとBacchusのギター本体を販売していることは同じではありません。
サウンドハウスがBacchus本体を取り扱っていない理由については、メーカーやサウンドハウスから公式な説明は確認できません。
Bacchus本体を通販で買うのであれば、現時点では在庫を確認できるイケベ楽器やAmazonなどと比較する方が早いでしょう。
サウンドハウスはアンプ、弦、シールド、エフェクターなど周辺機材を一緒に探すときには使いやすいので、Bacchus本体の取り扱いとは分けて考えるのがよさそうです。
Bacchusを買って後悔しにくい人・別ブランドも見た方がいい人
ここまでの評判を購入判断に落とすと、Bacchusが向くかどうかは比較的分かりやすいです。
| Bacchusを候補にしやすい人 | 別ブランドも見た方がいい人 |
|---|---|
| 価格と作りのバランスを重視したい | FenderやGibsonなど本命が決まっている |
| 初めての一本を現実的な予算で探している | ブランドそのものへの憧れを優先したい |
| ブランド名より仕様や弾きやすさを見たい | 安いモデルにも上位機と同じ品質を求める |
| 同じブランド内でも価格帯を比較して選べる | シリーズを確認せず最安モデルだけで決めたい |
Bacchusが気になっているのに「やめとけ」という検索候補だけで迷っていた人なら、それだけで候補から外す必要はありません。
反対に「コスパが良いらしいから、とにかく一番安いBacchusでいい」という選び方もおすすめしません。
UniverseだけでもBTE、BSTなど複数のタイプがあり、さらに上のシリーズもあります。
具体的な一本を決める段階まで来たら、評判を読み続けるより予算と用途からBacchusのモデルを比較した方が選びやすくなります。
Bacchusの評判についての結論
Bacchusの評判が分かりにくく見える大きな理由は、価格帯の違うモデルが同じブランド名で語られていることです。
購入前なら、次の順番で考えると失敗しにくくなります。
- 「やめとけ」「ダサい」だけで候補から外さない
- 気になる評価がどのシリーズ・型番について書かれたものか確認する
- Universeでは価格相応のパーツや調整の可能性も含めて判断する
- 本命ブランドへの憧れがあるなら価格だけで妥協しない
- Bacchusに決めたら、評判ではなく具体的な型番の比較へ進む
低価格モデルにも価格相応の部分はありますが、それを理由にBacchus全体を「やめた方がいいブランド」と判断する材料は見当たりません。
むしろ重要なのは、自分が欲しい価格帯とシリーズを合わせること。
そこまで整理できれば、「Bacchusって評判悪いのかな」と延々調べ続ける必要はなくなります。