コードがきれいに鳴らない。昨日も今日も同じフレーズで止まり、動画のとおりに指を置いているつもりなのに音が変わらない。
そんな状態が続けば、「ギターの独学は無理なのでは」と思ってしまいます。
でも、ここで分かるのは才能の有無ではありません。腹が立つほど練習しても変化がないなら、練習量より原因の見つけ方を変える段階です。
独学で行き詰まりやすいのは、直す場所が分からないまま同じ練習を繰り返し、ミスの原因を自分で特定できなくなるからです。
練習方法を変えれば独学を続けられる人もいれば、一度だけ講師に見てもらったほうが早い人もいます。上手くならない原因、練習の立て直し方、教室へ切り替える目安を順番に整理していきましょう。
- 音が鳴らないときは、指の力よりフォームやギターの状態を確認する
- 一曲を最初から繰り返すより、弾けない部分を短く分ける
- 上達までの期間ではなく、前回よりできることが増えたかで判断する
- 原因を自分で特定できないなら、体験レッスンで見てもらう方法もある
ギター独学は無理とは限らない
ギターを独学で続ける難しさは、正しい答えを知らないことよりも、自分の演奏のどこが違うのか判断しにくいことにあります。
コードが鳴らない場合も、押さえる力が足りないとは限りません。
指が別の弦へ触れている、フレットから離れた位置を押さえている、手首の角度が合っていないなど、原因によって直し方は変わります。力だけを足しても原因と合っていなければ、手が疲れるばかりで音はなかなか改善しません。
動画や教本は正しいフォームを示してくれますが、自分の手元を見て間違いを指摘してくれるわけではありません。その差が埋まらないまま反復すると、練習しているのに上手くならない状態へ入りやすくなります。
反対に、自分で問題を一つに絞り、試した結果を比べられるなら独学を続けても大丈夫です。
独学が向いているかどうかは才能ではなく、修正を繰り返せるかどうかで考えると判断しやすくなります。
「無理ゲー」「腹が立つ」と感じる原因
ギターが嫌になるほど行き詰まったときは、難しい練習を増やす前に、何が止まっているのかを分けます。
音、練習の進め方、エレキギター特有の操作では、必要な対策が異なるためです。
音がきれいに鳴らない
コードを押さえても音が詰まる場合は、弦を一本ずつ鳴らしてみてください。鳴らない弦が分かれば、その弦に触れている指や押さえる位置を直せます。
人差し指へ力を足し続けるより、指先を立てる、フレットの近くを押さえる、親指の位置を少し変えるほうが音が改善することもあります。
力任せに押さえて手が疲れるなら、フォームを見直す合図です。
開放弦でも音がビビる、弦高が高くて押さえにくい、チューニングが安定しない場合は、練習だけで解決しない可能性もあります。
購入店やリペアショップへ相談すると、演奏とギターのどちらに原因があるか切り分けやすくなります。
指先の軽い違和感と、関節や手首の強い痛みは別です。痛みやしびれが出たまま弾き続けず、いったん練習を止めてください。
練習しても曲を弾けるようにならない
一曲を毎回最初から弾くと、弾ける部分ばかり反復します。難しい数秒だけが残るため、練習時間が増えても曲を最後まで弾ける状態には近づきません。
まずは止まる場所を1〜2小節へ絞り、テンポを落として弾きます。
その部分が安定してから前後の小節をつなげると、何ができるようになったのかも分かりやすくなります。
コードチェンジ、ストローク、単音フレーズを一度に直そうとするのも負担が大きい方法です。今日はコードチェンジ、次は右手のリズムというように、一回の練習で直す中心を一つにしてください。
練習する順番から組み直したい場合は、ギター上達のためのロードマップで基礎から曲へ進む流れを確認できます。
エレキギター特有のミュートや音作りでつまずく
エレキギターは弦を押さえやすい一方、鳴らしたくない弦のノイズを止める技術も必要です。コードの形が合っていても、左右の手で不要な弦へ軽く触れるミュートができていないと、音が濁って聞こえます。
アンプのゲインを上げすぎると、少し触れただけの弦やピッキングの雑音も目立ちます。
最初は歪みを弱くし、弾いている弦と不要な弦を聞き分けられる音にすると、原因を探しやすくなります。
それでもノイズの出所が分からない場合は、正面から撮った動画だけでは判断しにくいことがあります。右手の位置と左手が触れている弦を別の角度から撮ると、見落としていた動きに気づけます。
ギターは独学でどれくらい続ければ弾ける?
「何か月で弾けるか」は、目指す演奏によって変わります。簡単なコードで一曲伴奏することと、原曲のテンポでギターソロを弾くことでは、必要な技術が同じではありません。
そのため、期間だけで遅い・早いを決めないことが大切です。
次のように小さな到達点を置くほうが、現在の上達を判断できます。
| 目標 | 上達を判断するポイント |
|---|---|
| コードをきれいに鳴らす | 6本の弦を一本ずつ鳴らして詰まりがない |
| コードチェンジを覚える | 遅いテンポなら止まらず切り替えられる |
| 一曲を通して弾く | 原曲より遅くても最後まで流れを保てる |
| リフやギターソロを弾く | 短く区切ったフレーズを同じテンポで繰り返せる |
1年続けても上手くならないときに見直すこと
一年という長さだけで、ギターに向いていないとは決められません。週に一度好きな曲を弾く人と、課題を決めて録音を残す人では、同じ一年でも練習内容が違います。
それでも以前と同じところで止まっているなら、次の点を確認してください。
- 弾けない原因を「Fコード」のように一つへ絞れているか
- 弾ける部分ではなく、止まる数秒を練習しているか
- 速さを落としても同じミスが出るか
- 一週間前の録音と現在の演奏を比べているか
- ギターの弦高やチューニングに問題がないか
どこを直すべきか言葉にできない場合、練習メニューを増やしても迷いが深くなります。
一年続けたことより、修正できない原因が残っていることに目を向けましょう。
急に上手くなったように感じるのは練習がつながったとき
昨日まで弾けなかったフレーズが、次の日に弾けることはあります。ただし、何もしていないのに突然技術が増えたわけではありません。
コードの形を覚える、余計な力が抜ける、右手と左手のタイミングが合うなど、別々に練習してきた動きがつながると、急に上手くなったように感じます。
変化が見えない時期があるからといって、すぐに練習が無駄だとは判断できません。一方で、同じやり方を長く繰り返せば必ず解決するとも限らないため、録音やテンポの数値で小さな変化を確かめることが必要です。
独学を続けるか教室へ切り替えるかの判断
独学とギター教室は、どちらか一方を永久に選ぶものではありません。
基本は自宅で練習し、原因を自分で見つけられないときだけレッスンを利用する方法もあります。
独学のまま続けやすい人
自分の演奏を録音し、直したい部分を一つに絞れる人は、独学でも練習を進めやすいでしょう。教本や動画を見た後に、試す、比べる、修正する流れを自分で作れるからです。
次の状態なら、急いで教室へ切り替える必要はありません。
- 弾けない場所と原因の見当がついている
- テンポを落とせば正しく弾ける
- 前回の録音より改善した部分が分かる
- 自分で次の練習内容を決められる
費用を抑え、自分の好きな時間に練習できることは独学の大きな利点です。
改善が止まっていないなら、その環境を活かしたほうが続けやすくなります。
一度レッスンを受けたほうが早い人
練習時間を増やしても原因を特定できない人は、一度だけでも別の人に演奏を見てもらう価値があります。フォーム、リズム、ギターの調整など、本人が疑っていなかった部分へ原因が隠れていることもあるためです。
また、数か月後に人前で演奏するなど期限が決まっている場合は、試行錯誤へ使える時間が限られます。
短期間で直す場所を絞りたい人ほど、マンツーマンで質問できる環境を活かしやすいでしょう。
- 同じコードやフレーズで何週間も止まっている
- 正しいフォームとの違いを自分で判断できない
- 練習すると手に強い負担がかかる
- 発表やライブまでに一曲を仕上げたい
- 独学を続けたいが、最初に直す場所だけ教えてほしい
この項目へ一つ当てはまっただけで、必ず入会する必要はありません。体験レッスンで原因と練習方法を聞き、持ち帰って独学へ戻る選択もできます。
独学で行き詰まったときの立て直し方
教室を検討する前に、今の練習を一週間だけ組み直す方法もあります。
長いメニューを新しく始めるのではなく、変化を比べるための記録を残す短い立て直しです。
弾けない部分を録画する
一曲すべてではなく、止まる場所の前後を含めて20〜30秒ほど撮ります。正面だけで分かりにくければ、コードを押さえる左手とピッキングする右手を別々に撮ってください。
録画では音だけでなく、手首の角度、指が別の弦へ触れていないか、弾くたびにフォームが変わっていないかも確認できます。
直す部分を一つに絞る
録画から最初に直す問題を一つだけ選びます。コードが鳴らないなら左手、テンポが崩れるなら右手というように、別の課題を同時に混ぜません。
選んだ部分は原曲より遅いテンポで反復します。成功した回数だけでなく、失敗したときにどの弦や動きで崩れたかまで分かれば、次の修正につながります。
一週間後に同じ条件で比べる
一週間後、同じフレーズを同じ角度とテンポで撮ります。少しでも音の詰まりや停止が減っていれば、その練習は続ける価値があります。
ほとんど変化がなく、原因も分からないままなら、練習量をさらに増やす前に外部の助言を入れるタイミングです。
練習を続ける仕組みそのものが崩れている場合は、ギターを始めても挫折しやすい理由と続け方も合わせて整理してみてください。
ギター教室の無料体験は入会前の原因確認にも使える
無料体験では、教室の雰囲気を見るだけでなく、独学で止まっている部分を講師へ相談できます。
短い時間を有効に使うには、「ギターが上手くなりません」ではなく、実際に困っているコードやフレーズを伝えることが大切です。
相談したい内容は、次のように具体化しておきましょう。
- Fコードで特定の弦だけ鳴らない
- コードチェンジのたびにリズムが止まる
- エレキギターで不要な弦のノイズが出る
- 一曲をどの順番で練習すればよいか分からない
- 今のフォームで手に負担がかからないか見てほしい
マンツーマンで相談できるギター教室もある
ギター教室には自分が苦手な部分をマンツーマンで無料相談できるところがあります。
例えばシアーミュージックのエレキギター・アコースティックギターコースは、現在のレベルや弾きたい曲に合わせたマンツーマンレッスンです。曜日や講師を固定せず、入会後は校舎も選べます。
これらは決まった教材を全員で進める形式ではないため、独学で止まっている部分を持ち込みやすい教室です。
一方、講師との相性や希望時間の予約状況は、実際に通う校舎で確かめる必要があります。
料金、講師の選び方、予約や繰り越しの注意点は、シアーミュージックのギターコースの評判で詳しく整理しています。
体験後に練習すべき部分が分かったなら、すぐに入会せず独学で試しても構いません。
教室へ通い続けるかどうかだけでなく、一人では分からなかった原因を持ち帰れるかも体験を受ける判断材料になります。
ギターを諦める前に練習方法を変えてみる
ギターを弾く目的がなくなり、練習そのものが苦痛なら、いったん休んでも問題ありません。趣味は、続けること自体を義務にするものではないからです。
ただ、「好きな曲を弾きたい気持ちは残っているのに、上手くならなくて腹が立つ」という状態なら、ギターを諦める前に方法を変える余地があります。
一曲を最初から繰り返す練習をやめる、録画して一か所だけ直す、ギターの調整を見てもらう、講師へ一度質問する。目標を捨てる前に、止まっている原因へ別の角度から触れることで、独学を再開しやすくなります。
ギター独学が無理に感じたときのまとめ
独学で上手くならないときに必要なのは、練習時間を無条件に増やすことではありません。音、フォーム、練習の分け方、ギターの状態から、止まっている原因を一つ選ぶことが先です。
- 独学の向き不向きは、演奏の問題を自分で修正できるかで考える
- 一年上手くならない場合は、期間より練習内容と記録を見直す
- 急な上達を待つのではなく、短い録画で小さな変化を比べる
- 原因を特定できないときは、講師へ一度見てもらうと判断しやすい
一週間試しても原因が分からないなら、教室を長期契約する前に、体験レッスンで演奏を見てもらう方法があります。
助言を持ち帰って独学を続けるか、定期的に習うかは、その後に決められます。
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